「明日葉」の生命力の源とは

生命力に満ち溢れる健康野菜「明日葉」

明日葉は八丈島の生命力

生命力に満ち溢れる「今日摘み取っても明日には新しい芽を出す」ということからこの名称がついたと言われている明日葉。
実際には1日で芽を出すことはありませんが、生命力に満ち溢れており、旺盛な繁殖力を持っていることに違いはありません。
明日葉はセリ科に属する日本固有の多年草で、八丈島では古くから親しまれてきました。

平安時代から親しまれている健康野菜

平安時代から親しまれている食用としては平安時代からともいわれ、江戸時代には「大和本草」に健康野菜としての記述があります。
現在でも島の道を少し歩くだけで、青々と自生する明日葉に出会うことができます。
近年、三浦半島等の太平洋岸や九州地方でも明日葉は栽培されるようになりましたが、原産地である八丈島の明日葉が他の地域とは異なるのはその大きさです。
他の地域では30~50cmほどにしかなりませんが、八丈島では人の背丈ほどにまで成長するものもあるのです。

昔ながらに手間をかけている

ただ、八丈島の明日葉が大きいといってもそれほど大きく育てるためにはたくさんの条件が必要です。
土地が肥沃であることはもちろん、風通しが良く、適度な湿気があること、そして太陽は必要でも、日差しからは守ってあげなければならない・・・。

明日葉づくりはまさに畑づくりといっても過言ではない

八丈島ではカバノキ科「棒の木」(ハンノキ)を用いて太陽光を防ぎます。
しかし、畑を作る為にわざわざその場所に木を植えるのではありません。
自生している榛の木を残し、その周りを焼いて畑にするのです。

水はけの良い傾斜地が育む

keisyachiそしてほとんどの明日葉畑は、農機が入れないほどの急な斜面に作ります。というのも、水はけの良い傾斜地には悪い菌が溜まることが無く、明日葉がすくすくと育ってくれるからです。
こういった農法は一つ一つ手間がかかります。
しかし、そのように愛情をたっぷり注いで育てているおかげで、八丈の明日葉は健康で美味しく育つのです。

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